SCORM Cloud
概要
DegreedとSCORM Cloudの統合により、SCORMに対応するLMSからコースを移行したり、オーサリングツールからコースをアップロードしたりすることができます。また、以前に購入した既製コンテンツの配信も可能になります。
この統合により、SCORM、xAPI、cmi5、AICCのコースのインポートと起動、追跡を行い、組み込みのレポートにアクセスできるようになります。SCORM Cloudの統合プレーヤーは市場で最も広く使用されている、信頼できるプレーヤーであり、DegreedがSCORM 1.2、SCORM 2004(第2、3、4版)、xAPI、cmi5、AICCコースのサポートを一貫して提供できることを保証します。
これにより、Degreedはコースのホスティングニーズに応じて、これらのコースに加えて、外部のコース、記事、ビデオ、本、イベントを含む他のオンライン学習ツールをDegreedライブラリ内で提供できるようになります。
SCORM Cloudの統合により、以下のファイルタイプがサポートされます。
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SCORM:eLearningコースで最も広く採用されている規格
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xAPI:最新の規格(TinCanAPIまたはExperienceAPIとも呼ばれます)
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CMI5:xAPIのコンパニオン仕様
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AICC:「ページめくり型」コースの最も古い規格
DegreedでSCORM Cloudとの統合機能を有効にする
組織でDegreedとSCORM Cloudの統合機能を有効にする場合は、クライアントサクセス担当者にお問い合わせください。
DegreedにインポートするSCORMパッケージを準備する
- 既存のLMSからのSCORMコースがある場合は、LMSのエクスポートオプションを使用して、SCORMパッケージをzipファイルとしてエクスポートします。
- 未設定の新しいSCORMコースの作成を希望する場合は、Articulate、Captivate、Camtasia、Raptivityなど、いくつかのオンラインツールを利用できます。SCORMは、オンラインコースを構築する上で最も人気のある規格です。そのため、これらのタイプのオンラインコースを作成するためのオプションは多数あります。利用可能なツールを活用してコースを作成し、そのコースをzipファイルにエクスポートします。
- SCORM 1.2やSCORM 2004(全エディション)を含む、SCORMのすべてのバージョンに対応しています。
DegreedにSCORMコースをインポートする方法
SCORMのzipファイルが利用可能になれば、Degreedへのコースのインポートを開始できます。最初にSCORM Cloudのコースを内部カタログに追加すると、コースを見つけてパスウェイやプランに追加できるようになります。
- コースは既に進行中であるものの、ユーザーが完了していない。
- ユーザーがコースを起動したことが一度もない。
既にコースを完了している学習者については、コースの進捗状況が100%完了済みとして表示されます。学習者が完了済みのコースを起動すると、完了したバージョンが起動します。
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Degreed Adminのサイドメニューから、[カタログ] をクリックします。
[カタログの管理] ページが表示されます。 -
[+ コンテンツを追加]をクリックします。
[コンテンツの種類] ダイアログボックスが表示されます。 - ドロップダウンリストから [コース] を選択します。
[新しいコースを追加する] ダイアログボックスが表示されます。 - SCORMパッケージを選択します。
- アップロードするSCORMのzipファイルを見つけ、そのSCORM zipファイルを [SCORM] フィールドにドラッグ・アンド・ドロップします。
ファイルのアップロードが完了すると、SCORMパッケージからのデータに基づいてコースタイトルがフォームに自動入力されます。説明と所要時間については、手動で追加する必要があります。 - オプションで、コース形式、説明、コンテンツ所有者、および公開日を追加できます。コース形式と説明は、学習者が検索する際にコースを見つけるのに役立ちます。説明はコースの詳細ページに表示されます。
- ユーザーがコースを完了するのに必要と想定される所要時間を入力します。
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コースに関連付けたいスキルを入力します。
スキルを追加するとコースを分類できるので、ユーザーが自分の学習ニーズに関連するコンテンツを見つけるのに役立ちます。 -
[変更を保存する] をクリックします。
コンテンツアイテムはグローバルカタログに保存され、検索でインデックス化されます。貴社組織のメンバーは、コース名、説明、コースに割り当てられたカテゴリーで検索ができます。パスウェイまたはプランにコースを追加できるようになりました。詳細については、「パスウェイにコースを追加する」を参照してください。
DegreedでSCORMコースにアクセスして管理する
コースに別でログインする必要はなく、学習者はDegreedから直接コースを開始できます。コースはブラウザの新しいタブで開きます。SCORM Cloudは、ユーザーのコース上での進捗状況と完了項目を追跡します。コースから離れたユーザーが戻る際には、以前に中断したコースに戻されます。
コースを完了したユーザーは、自動的にDegreedの [ホーム] ページに戻り、コースが学習プロフィールに追加されたことを確認できます。履修したコースのクレジットを取得するのに追加のステップは必要ありません。完了したコースは24時間以内に「完了確認済み」としてDegreedに表示されます。「完了確認済み」はDegreed FTPレポートに表示されますが、その他のデータはSCORM Cloudに保存されます。
コースのSCORMレポートにアクセスする方法
[カタログを管理する] パーミッションを持つユーザーは、コースの進捗および完了状況に関するデータを含むSCORMレポートにアクセスできます。
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Degreed Adminのサイドメニューから、[カタログ] をクリックします。
[カタログ] ページが表示されます。 - リストを参照するか、検索ワードを入力して、設定を構成するSCORMコースを見つけます。
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>[SCORMレポートを表示] をクリックします。
[SCORMレポート] ページが表示されます。
ユーザーデータ
ユーザーは、最初にSCORM Cloudコースを開始したタイミングでSCORM Cloudに登録されます。Degreedシステムは、レポート目的で学習者のIDと学習者名をSCORM Cloudに送信します。学習者IDは、Degreed ID(デフォルト)、従業員ID、またはメールアドレスになるように設定できます。この情報は、SCORM Cloudレポートで使用されます。
ユーザーデータの匿名化
セキュリティを強化し、ユーザーのデータを保護するために、学習者のIDを偽名にして設定することもできます。この場合、自動生成された一意のIDと偽名を使用して、ユーザーをSCORM Cloudに登録します。これにより、SCORM Cloudが顧客の従業員に関する個人識別情報保有することはありません。この匿名化は、すべての従業員情報をEUのデータセンターに保持することを希望するEUの組織にとって、望ましいオプションとなる場合があります。
ユーザーデータが匿名化されると、SCORM Cloudの完了レポートも匿名化され、従業員を特定できる情報が含まれることはなくなります。そのため、完了したコースの合計数を確認することはできますが、コースを完了した従業員を特定することはできません。コースは、ユーザーのDegreedプロフィールで完了としてマークされます。
SCORM Cloudのレポート
SCORM Cloudの組み込みレポートにより、取得した学習者とコースに関するすべてのデータを整理し、視覚的な方法で把握できます。トレーニングを履修した学習者と履修した日時、結果をすばやく確認できます。このデータを全体、コースごと、または個別に表示することも可能です。傾向や異常値を確認し、学習の効果に関する情報を入手しましょう。以下のURLから貴社組織のSCORMレポートにアクセスできます。